俳優を目指す人にとって、演技力向上は常に大きな課題でしょう。
良い俳優にはどんな能力が備わっていると思いますか?
良い声質や表情、しなやかな体の使い方、卓越した表現力、感受性の豊かさ、圧倒的な存在感……などなど、良い俳優は皆、これらの要素を兼ね備えている方ばかりです。
では演技が上手くなるにはどうすればいいでしょうか?

■演技が上手くなるために必要な3要素

演技が上手くなることに繋がる事柄を、3つの要素に分類してみました。
それは「準備力」「演技力」「人間力」です。
良い俳優はこの3つを兼ね備えています。
演技が上手くなるには、この3つを向上させることが不可欠です。
それぞれ具体的に詳しく見ていきましょう。

■準備力

よく準備をすると新鮮さが損なわれるからと、準備をせずに演技にのぞむ俳優がいますが、その人が元々持っているものだけに頼るしかないため、狭いやり方でいつも同じような演技になってしまう可能性があります。
準備をすることでしっかりとした土台ができます。その上で感性で解き放つと、飛躍的に良い演技ができるようになります。
準備というのは、簡単に言うと「脚本読解」「役作り」をしっかりやるということです。
急がば回れで、しっかりとした準備が結果的に良い演技に繋がるのです。
「準備力」を上げるには、たくさん本を読み、それを読み解くトレーニングをするのが良いでしょう。

①脚本の理解

皆さんは物語を伝える立場の人たちですので、当然どんな話なのか理解してなければ「伝える」ことはできません。

②脚本の掘り下げ

脚本には必要最低限の描写しか書かれていません。皆さんはその背後にあるあらゆることを考え、具体化する必要があります。

③キャラクターの理解

脚本からキャラクターの人物像や物語での欲求を見出し、自分のものにする必要があります。

④シーンの理解

シーンを演じるにあたって、それぞれのシーンでのキャラクターの状況、欲求(目的)を理解し、行動に繋げます。

⑤リサーチ

自分の知らない世界、境遇のキャラクターを演じるためには、曖昧な部分を具体化させていく作業が必要です。
リサーチには、インターネットや本、映画、インタビューなど外側から得た情報を自分の役作りに活かす方法と、過去の記憶、経験など自分の内側を振り返り、キャラクターの状態と似たようなものを取り入れる方法があります。

■演技力

演技が上手くなるためには、当然、演技力向上のトレーニングが必要です。
必要とされる要素を、具体的にみていきましょう。

①発声・滑舌

皆さんは俳優として物語を伝える役割を果たさなければなりません。
最低限伝えるために必要な、声の大きさ、聞きやすさが求められます。
演技で使える「声」を鍛えるトレーニングを取り入れましょう。

②集中力、身体表現力

集中しているとは、緊張せずリラックスしている状態のことです。
また、皆さんは身体全体を使った表現ができるはずです。
身体の使い方を鍛えるには、体幹やストレッチ、ヨガなどのトレーニングを取り入れたり、言葉に頼らない表現力向上のため、マイムを勉強してみるのも良いでしょう。

③リアクション

リアリティのある演技をするには、相手に応じた反応ができる必要があります。
エチュード(即興)を取り入れたり、反射的に相手の印象を言葉に出して反復する「レペティション」というトレーニングもあります。

④リアリティ

五感を駆使し、目に見える物、聞こえる音などを具体化し、その場に本当に存在することができる。
さらに台詞の背後にも本物のイメージや実感が伴わなければなりません。
リアルタイムで感情が沸き起こり、自然に移り変わるようになるには、「準備」と「想像力」が必要です。

⑤バリエーション

ワンパターンな演技では飽きられてしまいます。
毎回違うパターンを提示できたり、他の人とは違う演技、あなたにしかできない演技が求められます。
バリエーションを増やすための準備や、現場の経験が必要となります。

■人間力

最後に「人間力」です。演技力だけでは良い俳優になれません。
人間力を高めるにはどうすればいいのでしょうか?
残念ながらそれを教えてくれる学校、決まった方法はありません。
俳優として向上するためには、演技やレッスンに向き合う以外のプライベートな時間こそ大切なのです。具体的には下記のようなものが必要とされるでしょう。

①知識、教養
読書や勉強だけでなく、日頃から様々なことに興味を持って探求する姿勢が必要でしょう。

②社会性、礼儀、コミュニケーション力、協調性
映画やドラマ、舞台、CM…どんな仕事でも人と人とが一緒に作品づくりをするわけですから、当然必要な素養、能力です。

③感性、感受性
同じ出来事を体験したとしても俳優はより強く、深く感じることが必要とされます。
普段から芸術に触れるなど、感性を磨く努力が求められます。

④人生経験
俳優は自分自身の経験、記憶、感情を演技に使います。
そのため、より多くの体験、より深い感情を知っている人の方が、俳優として有利でしょう。

⑤個性
同程度の演技力がある人がいるなら、より個性的な人の方が選ばれることが多いでしょう。自分の個性とは何か、自分らしさとは何か?をあなた自身が見つける必要があります。
俳優は他の誰かを演じるとりもまず「自分自身を知る」ことが求められるのです。

■まとめ

いかがでしたでしょうか?
演技が上手くなるには、ただ闇雲に演技レッスンを受けているだけでは不十分なのですね。演技力、読解力、モチベーション、人生経験、個性など…そのすべてがスクリーンや舞台に投影されるのが俳優なのです。
まずはできるところから、始めてみてはいかがでしょうか?

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