映画に携わる仕事に就きたいと思ったことはありませんか?
誰でも映画を観たことはあるかと思いますが、映画がどんな人たちによって私たちに届けられているのかはあまり知られていません。
映画を作ったり、映画をみせる、広める人たちがいます。
映画業界にはどんな仕事の種類があるのでしょうか?

■映画をつくる仕事

一本の映画ができるまでには、様々な専門パートの人たちの手を経て作り上げられます。
映画を作るためには、どんな役割を果たすスタッフが必要でしょうか?

①監督、助監督

映画のパートで真っ先に思い浮かぶのが監督でしょう。
監督の役割は「映像演出」と「俳優演出」になります。
どんな映像にするか、どんなカメラワークやカット割りにするか、俳優のキャラクター理解を助け、より良い演技を引き出します。
「Direction」とは「方向」という意味の英単語です。演出のことも同様に「ディレクション」と言いますね。これは、監督は作品の「方向性」に責任を持つということです。
監督は映画のあらゆるパートに方向性を示すこと、そしてプロジェクトを推進し、クオリティに責任を持つのが役割となります。
助監督は文字通り、監督をサポートするのが仕事です。具体的には日々の撮影スケジュールを作ったり、エキストラの動きをつけたり、カチンコを打ったりと多岐に渡ります。
映画監督になる方法については、「映画監督になるには」の記事を参照ください。

②プロデューサー

映画を企画し、予算や公開計画を立てるプロジェクトの総責任者です。
映画を作るにはお金がかかります。監督が作品のクオリティに関する責任者だとすれば、プロデューサーはお金についての責任者です。監督とプロデューサーが映画における2トップなのです。

③脚本家

映画の設計図となる脚本を執筆する仕事です。
オリジナル脚本を書いたり、原作を映画に合うように脚本化することもあります。発想力や文章執筆の構成力だけでなく、プロデューサーや監督の要望を聞き、それに応えていく調整力も求められます。

④撮影、照明、録音

映画は、映像と音で構成されるメディアです。
カメラを扱うカメラマン、光を操る照明、音声の収録をする録音技師といった技術スタッフが脚本を映像化します。それぞれ専門的な知識、経験が必要とされます。

⑤編集

撮影した映像データをパソコンの編集ソフトを使って編集します。
最近の作品づくりでは色の調整、カラーグレーディングも重視されています。

⑥整音、音効、音楽、MA

編集後、または並行して行われる音の作業を担当する専門家です。
収録した音を最適化する整音や、臨場感を出したり、効果音を加える仕事、サウンドトラックを作曲する仕事、すべての音声トラックのバランスを取り、音のマスターをつくるMA(マスタリングオーディオ)といった仕事があります。

⑦美術、小道具、衣装、ヘアメイク、特殊メイク

映画の世界を自然に見せたり、時には作品のテーマやキャラクター性を強めることにも貢献するパートです。

⑧俳優

これは説明不要ですね。映画の出演者です。

■映画をみせる仕事

映画に携わる仕事というと映画づくりに関する仕事を連想しがちですが、作った映画をお客さんに届ける仕事があります。

①配給会社

映画の作品を完成させる映画制作者とエンドユーザに向けて上映や接客の業務を行う映画興行者、その2つを結ぶのが映画配給です。ヒットしそうな映画作品を買い付け、上映する映画館を確保し、映画を宣伝する役目を担います。

②宣伝会社、パブリシスト

映画の宣伝のみを請け負う会社です。宣伝コンセプトやターゲットを決め、マスコミ試写を開催したり、映画媒体で紹介してもらうよう仕掛けたり、予告編やチラシの制作などを行います。
それらの業務をフリーランスで行うパブリシストの方もいます。

③劇場、映画館

上映作品のスケジュールを編成し、映画を上映します。
前売券やパンフレット、グッズ、飲食物の販売も行います。

④映画メディア、映画評論家

映画を紹介するTV、ラジオ、雑誌、WEBなどの媒体では、編集者やライター、映画批評家、評論家などが活躍しています。

■まとめ

いかがでしたでしょうか?
映画がお客さんに届くまでには、様々な仕事に携わるスタッフの手を介しているんですね。
映画を観る楽しみはもちろんですが、一本の映画を作り上げる醍醐味や、自分が関わった作品が他の映画ファンに届いて、広がっていく喜びもまた格別でしょう。
いつの時代も、映画に魅せられた人たちが沢山いて、その人たちがまた新しい映画を作り、届けているのです。
あなたも映画をつくる側、みせる、届ける側になってみませんか?

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